● ロンバケ  ●

「なあ、ちゃん、ヒニンてどないしてするん!」



 蒸し暑い夏の日の放課後、保健室で『保健だより』の原稿の下書きを書いていた私の前でそんな事を言い出したのはテニス部の一年生、遠山金太郎……金ちゃんだった。
 彼は真面目な顔でじっと私の顔を見つめて尋ねてくる。
 私は驚いた顔で彼を見て、そして彼の言葉を繰り返す。

「はあ、避妊」

「そや。ちゃん、保健委員やから教えてくれるやろ!」

 私は彼が入ってきた、保健室の外へとつながる開け放った扉や、これまた風を入れるために開け放った窓から外をちらりと見た。
 そこには、白石くんや忍足くん、二年生の財前くんの姿が見え隠れしていた。

「……そやねえ、もうすぐ保健の嶋田先生が巡回から帰ってくるし、嶋田先生に教えてもろた方がええんちゃう?」

 私は静かに金ちゃんに言った。
 彼はブンブンと頭を横に振る。

「嶋田先生じゃアカンのん? せやったら、白石くんとか……そうや、テニス部顧問の渡邊先生に聞きぃや。きっと詳しいで」

 続けて言うと、彼はまたブンブンと頭を横に振る。

「アカン! 保健委員のちゃんに教えてもらわなアカンねん!」

 彼はドカンと私の前の椅子に座り、頑として動かない。
 金ちゃんは頑固だから、こうなったらもう白石くんの毒手でも持ってこない限り動かないんだ。
 私は外でちらちらと様子を伺っているテニス部の悪ガキどもを横目で見ながらため息をついた。
 そして本棚から資料を持ってきて、金ちゃんの前で広げた。



「そんでな、女の子の生理と生理の間に排卵ってあってな……金ちゃん、聞いてる?」
 私は資料を示しながらも時に彼の様子を伺った。
 彼は眉間にシワを寄せて腕組みをして困ったような顔。
「聞いてる聞いてる! 卵やろ! ごっさ聞いてるっちゅーねん!」
 金ちゃんはちょっと強がったような苦笑いをしつつも、廊下まで響き渡りそうな声を出す。
「せやったらわかるやろ、排卵のあたりはせぇへん方がええわな。そんで、肝心の避妊具やけど、いろいろあっても、まあやっぱりコンドームが一般的やろうねえ。これも、ほら、ここに図がのってるやろ。ちゃんと正確な使用法っていうのんがあって、きちんと使わなあかんねんて」
 資料をめくってその図を金ちゃんがよく見えるように向けてあげると、彼は椅子の上であぐらをかいて落ち着きなく貧乏ゆすりを始めた。イライラしたような不安そうな顔をして、私を見上げてつぶやく。
「……ちゃんもやっぱりヒニンとかしとんのん?」
「はああ? うちがぁ?」
 私が驚いて聞き返すと、金ちゃんは頭を両手でがりがりとかき回し始めた。
「ふんぎぃ〜!」
 そしてまた大きな声で怒鳴って、そのまま椅子の上でブンブンと頭を振り回し、『危ないで』と私が止めようとする前に、彼の座った椅子は思い切り後ろに倒れて行く。
「金ちゃん!」
 私が声を上げた時にはもう遅くて、金ちゃんは保健室の床に思い切り後頭部をぶつけ、鼻血を出していた。
「金太郎!」
 そして私が声を上げるのと同時に、保健室の外で様子を伺っていたゴンタクレどもが一斉に入って来るのだった。



 私は保健委員をやっていて、もちろんいつも保健室にいるわけじゃないけれど『保健だより』を作る時なんかは保健室に資料があって便利だからたいがい保健室で作業をしている。
 テニス部の男の子はなんだかいつも怪我して来る事が多くて、それもどう見てもテニスの怪我っていうよりふざけて遊んでて怪我したっていう感じで、とにかく保健室の利用が多い。保健の先生が巡回や会議でいない時、時々私が擦り傷の手当てをしてあげるのだ。
 とにかくそういった擦り傷をよく作って来る筆頭が、この遠山金太郎くん。そして、私と同じクラスの白石くんが『いつも悪いね』なんて言いながら連れてくるのだ。

、いつも悪いね」
 
 この日も彼はそんな風にしれっと言いながら、忍足くんと二人で気を失った金ちゃんをベッドに運んだ。

「……何やの、何かの罰ゲーム?」

 私は金ちゃんの鼻血を拭き取りながら、呆れたように白石くんに言った。

「ちゃうちゃう。これは金ちゃんが自主的に言い出したんやで」
「何でまた。金ちゃん、彼女でもできたん?」
「……俺が、『さんてイイですよねー』なんて言ってたんですわ」
 財前くんがさらっと言い出す。
「白石さんに、さんて彼氏いるんスかねーなんて聞いてたら、金太郎さんが暴れだしてですね」
 財前くんの言葉に、白石くんと忍足くんがクックッと思い出したように笑い出す。
「金ちゃんがな、『アカンアカン、ちゃんはアカンー!』ってガキみたいに怒鳴って暴れだすもんやからな、ケンヤが『アホか、お前は避妊もよう知らんガキのくせに、に相手にされるわけないやろ』言うたら、金ちゃん、火のついたねずみ花火みたいに暴れだして『ほな、ワイ、ちゃんに教えてもーてくるわ! 保健委員やから何でも知ってるはずや!』言うて、ラケット放り出して走ってきてもうてん」
 白石くんはクスクスと笑いながら言う。
 私はすました顔の三人と、ベッドで寝ている金ちゃんを交互に見て、大きなためいきをついた。
「……後輩をからかったらアカンよ、あんたら」
「すまんすまん。の事やから、テキトーにあしらって帰すかな思てんけど、がっつり教えてくれててんなぁ」
 忍足くんはさっき私が使っていた開きっぱなしの資料を見て苦笑いをした。
「ありゃ、ちょっと金太郎には刺激が強かったかもしれんわ」
「せやかて、ちゃんと教えてくれ言うし、しゃーないやん」
「そりゃそやわなぁ」
 
 私たちはしばらくしゃべっていたけれど、とりあえず金ちゃんを寝かせておいて、保健の先生が戻るまで私が様子を見ておくからと、三人には部活に戻ってもらう事にした。
 私は冷蔵庫からアイスノンを出してきてタオルで包み、金ちゃんの頭の下に置いた。
 すると、彼の目がゆっくりと開く。
「うん……うう……」
 彼は起き上がろうとして、痛そうに顔をしかめると頭の後ろを押さえた。
「まだ寝とき。もうすぐ先生が戻るからちょっと見てもらお」
 私は彼の胸を押さえて横にさせた。
「椅子が倒れてしもてね、金ちゃん、頭打ったんよ」
 私が説明すると、金ちゃんは頭をさすりながら唇をとんがらせる。
「……なあ、ちゃん、ワイはガキなんか?」
 彼はアイスノンを頭に当てながら、小さな声で言った。
「……どうやろ。とりあえずウチより二つ下やし、そりゃ白石くんや忍足くんに比べたら子供に見えるけど、同い年の子ぉから見たらそんなもんちゃう」
 私は机に戻って保健だよりの下書きをしながら言った。
ちゃんはワイみたいなガキは嫌いか? やっぱ白石みたいなんがええのん?」
 こういう時、金ちゃんは本当に泣きそうな顔になる。
 普段はどうしようもない強気の悪ガキなのに。
「別に金ちゃん、嫌いちゃうよ。白石くんはカッコええし、もちろん嫌いちゃうけど、特別に好きってわけでもないし」
 私は実際に思っている事をそのままに言った。
 金ちゃんはまた、『ふんぎ〜!』と声を上げるので、もう大人しくしとき、とさすがに私は叱ってそのまま寝かせておいた。
 間もなく保健の嶋田先生が戻ってきて、金ちゃんの様子を見てくれて『タンコブできるけど大丈夫やろ』と、太鼓判を押してくれた。
 私も保健だよりの下書きが一段落したので、金ちゃんと一緒に保健室を出る。
「金ちゃん、じゃあ今日は先生の言ったとおり部活はやめてもう帰り」
「うん……」
 金ちゃんは先生にもらった氷入りのビニールを頭に当てながら、また泣きそうな顔で私を見た。
「ほなね」
 私は金ちゃんに手を振って、自転車置き場に向かった。
 

 私は金ちゃんといると、必要以上に『うちはお姉さんやねんから』って思ってしまう。
 お姉さんやねんから、金ちゃんの言うことする事にいちいちびっくりしてたらアカンねん、金ちゃんはコドモやねんからって。
 でも、金ちゃんにはいつもびっくりさせられる。びっくりして、ドキドキさせられる。
 だって本当にとんでもないことばっかりするんだから。
 今日だって、突然にあんな事聞いてきたり。
 白石くんや忍足くんと話してて、やっぱええ男やな〜なんてドキドキするのとはまた違う。何ていうんだろう。まるで怪獣に出会ったみたいな、ドキドキだ。
 同じドキドキでもだいぶ、違う。



 そんな事を考えて、翌日。
 昼休みにお弁当を食べようとしていたら、廊下から聞きなれた大声が。

ちゃーん!」

 金ちゃんがぴょんぴょん飛び跳ねながら手を振っていた。
 私はあわてて廊下へ向かう。

「金ちゃん、どないしたん? 白石くんは委員会の集まりでおらへんよ」

 彼は時々白石くんに用事で会いに来るから、彼の動向を説明してあげた。

「ちゃうねん、ちゃんに用やねん。あんな、昨日教えてもろた事やねんけどな」

 私はあわてて自分の弁当箱を持って、金ちゃんの腕をつかむと廊下に飛び出した。
 こんなところで『避妊、避妊』叫ばれたらたまらない。

「金ちゃん、お昼食べた? まだやったら、外で一緒に食べよ」
「うん!ええよ! 弁当は食ったけど、足らへんし、パン買うてきたとこやねん!」

 彼は嬉しそうにまたぴょんぴょん飛び上がって、手に持ってるパンの袋を振り回して見せた。
 私たちは校舎の裏の木陰でお昼を食べ始める。

「そんで、どないしたん?」
 私は玉子焼きを食べながら彼に尋ねる。
「ああ、そやそや。昨日、ちゃんに教えてもろた事やねんけどな、ワイ、アホやからとりあえずコンドームしか覚えてへんねん。でも、とりあえずコンドームは買うとこ思って帰りにダイエーに寄ってんけど、どんなモンでどこに売ってるかわからへんかってん。惣菜買うてるオバチャンに、コンドームてどこに置いてるか知らへんかて聞いたら『知らん!』て怒られてもーて」
 彼はパンをかじりながら、素で困った顔をするのだった。
 私は玉子焼きを吹き出しそうになるのをこらえる。
 まったく、他の男の子が言うのだったら『アホか、セクハラや!』て怒鳴っておしまいなんだけど、金ちゃんが言うとぜんぜんイヤラシくなくてどうしても笑ってしまう。
「そうか、そやなあ。でもそれこそ、白石くんとかに教えてもらい」
「ええ〜、またガキやってバカにされるん、イヤやー!! ちゃん、一緒に買いに行ってーなー!」
 金ちゃんはパンの袋をぐしゃぐしゃと丸めながら、またじたばたと暴れる。
「そんなんうちかてイヤやわー。だって、金ちゃんと一緒に買いに行ったら、今から二人で使いますみたいで恥ずかしいやろ。男の子なんやから、白石くんとかに教えてもろて一人で買いに行ってきぃ」
「ふんぎー! 白石やケンヤに聞くん、イヤやー!!!」
 草の上をごろんごろんと転がりながら、大声でわめいた。
「金ちゃん、そういうとこがガキ言われるねんで。大体、そんなにすぐ必要あるん? 金ちゃん、一緒に使う彼女おるん?」
 私がビシッと言うと、金ちゃんはがばっと起き上がってまたパンの袋を開けた。
「彼女はおらんけど! ……財前くんとか白石とかケンヤがちゃんは可愛い言うてて、あいつらがちゃんとヒニンするんイヤやねん! 絶対アカンねん! せやったらワイがちゃんとヒニンすんねん! せやから買いに行かなアカンねん!」
 金ちゃんはもぐもぐとパンを頬張りながら、これまたいつものでかい声で叫ぶ。
「あんなあ、避妊避妊でかい声で言いなや。しかも、なんだかちょっと言葉の使い方間違うてるよ、金ちゃん」
 私は呆れて言う。
 あわててパンを飲み込む金ちゃんは、のどにつまらせそうになって、私はペットボトルのお茶を差し出した。
 怪獣くんは相変わらずだ。
「とにかく、ワイ、ちゃんが誰かとヒニンすんの絶対イヤやねんー!」
 ごくごくとお茶を飲んだ金ちゃんはまた怒鳴った。
 私は弁当箱のふたをとじ、大きく息を吐いた。
「あんな、金ちゃん。うち彼氏いてへんし、今んとこそもそも避妊せなあかん事になる予定はないねんけどな。じゃあ、金ちゃんとするか言うても、せえへんよ。だって、金ちゃんやっぱりコドモやもん。なんでそないに、うちの事も考えんとでかい声で怒鳴って一人で暴れてばっかりなん。金ちゃんがうちより年下で、うちよりちょと背ぇも小さくてなんて事で、コドモや言うてるんとちがうんよ。白石くんたちに何言われたか知らんけど、避妊とかそんなんする前に、他にもする事あるやろ。そういうのがちゃんとわからんから、金ちゃんはコドモやねん」
 私がゆっくり話すと、金ちゃんは最後のパンをぎゅううと握りつぶして、立ち上がった。
「……ふんぎー!!」
 その場でじたばたと足踏みをして、そしてパンを握り締めたまま走り出した。
 その場にはくしゃくしゃになったパンの袋がふわふわと残る。
 私はため息をついてそれを集めた。
 
 私はどうしたんだろう。
 お姉さんのはずなのに、金ちゃんにあんな事を言ったりして。
 いつものように、もっとやさしくなだめてあげればよかったのに。
 金ちゃんの気持ちはわかる。
 でも、金ちゃん。
 来年は私はもう卒業して、保健室にはいないんだよ。
 金ちゃんはきっと背も高くなって、もっと男の子らしくなって、お似合いの彼女がきっとできるから。
 そう言ってあげればよかったのに。
 そんな事を考えながらも、私は妙に胸がモヤモヤとしたまま、金ちゃんの残したパンの袋を握り締めた。



 放課後、私が保健だよりの仕上げをするために保健室にいると、外からおそるおそる金ちゃんがのぞいていた。
 私はしばらく知らん顔をしていたのだけれど、まるで捨てられた子犬のような彼が可愛らしくておかしくなってしまい、小さく手招きをした。
 するとこれまた尻尾をふる子犬のように、嬉しそうにばたばたと入ってくる。
「……どないしたん?」
 私が言うと、金ちゃんは静かに向かいの椅子に座った。
「昼間はゴメンな。ゴミをほったらかしにしたらアカンって、ワイ、いつも注意されてんのに、散らかしたままで飛び出してもーて」
「ええよ、片付けといたから」
「……ちゃんの言う通り、白石にな、ちゃんと聞いてきてん」
 金ちゃんはバシッと机の上に何かを置いた。
 それは可愛らしいパッケージのコンドームだった。
「一個やるわ言うて、くれたんや」
「……さよか。せやったら、大切にしまっとき。傷つけたりしたらアカンて、昨日見せた本に書いてあったやろ」
「ウン」
 彼はそれを大事そうにポケットに仕舞った。
「別にな、コレ使うような事せんでもええねん。……ワイもガキとちゃうっていう、お守りやねん」
 金ちゃんは静かに言った。私はそんな彼の言葉がちょっと意外で、じっと彼を見る。
「……そうやね。そんなん使う事になる前に、好きな女の子がおるんやったらいろいろとせなあかん事があるやろ」
「あっ、それも白石に聞いてきた! ゼンギやろ! で、ゼンギって一体ナニ……」
 彼が全てを言い終わる前に、私は思わず彼の頭をパコンとファイルではたく。
 まったくこの怪獣くんの先輩はロクな事を教えない。
「痛いやんかー」
 金ちゃんは眉を八の字にして私を見た。
「ワイ、ちゃんといろいろしたいねんもん。怒らんといてな」
「……でもうち、もう来年は卒業やし同じ中学にはおらんのよ」
「なんや、アホやなー。今は一緒におるやんか! 卒業しても大阪やんか!」
 金ちゃんは、なーんだ、というようにニカッと笑って頭で手を組む。
「……金ちゃんはうちと何がしたいの」
「もう、ごっつたくさんあるでー!」
 椅子から立ち上がると、目をキラキラさせて天井にぶつかるんじゃないかというくらいに飛び上がった。

「今日みたいにな、一緒に昼飯食うねん! あとな、マンガの貸し借り! ちゃんスピリッツ読んでるやろ、ワイのジャンプと交換して読むねん! そんでな、部活終わったら手ぇつないで一緒に帰るねん! ほで、マクド寄って100円のやつ食うねん! あとあと、ワイのテニスの試合、ちゃんに見に来てもらうねん! もうすぐ夏休みやろ、全国大会が終わったら、一緒にロケット花火の飛ばしあいっこしよーや! そんでな、あとな……」

 まるで果てを知らないように次々と出てくる彼の言葉は、私の考える『来年』よりももっと現実的で、そしてまるでそこにあって手に触れる事のできる未来のようにキラキラとしていた。

 来年も私を好き?

 私の心の奥でぐずぐずとしていた澱を、彼の言葉はすっきりと吹き飛ばす。
 来年よりも、今。
 今がなければ、来年もないんだ。
 夏休みの小学生の遊びの計画のような、わくわくする金ちゃんの言葉を聞きながら、私はふとそんな事を考えた。
 私はどんどん出てくる彼の言葉を聞きながら、くすくす笑ってしまう。
 さしあたって100円マックをばくばくとほおばる彼の姿が、一番近い未来として思い浮かぶわけだけれど、それは驚くくらい私を幸せな気分にする。
 どんどん声の大きくなる金ちゃんに私は、わかったから部活行って来ぃ、終わるまで待っとくから、と言うと彼は飛び上がりながら保健室を出て行った。
 出て行く時に飛び上がって入り口の上でしこたま頭をぶつけていたけれど、ちっとも痛くなさそうにちょっと頭をさすると、笑って振り返り大きく手を振る。
 私は保健だよりを放り出して椅子にもたれると、クスクスと笑った。
 もうすぐ夏休みだなあ。
 今年はどんな夏休みになるんだろう。
 さっきの金ちゃんの計画を全て実行するとしたら、きっと今までで一番あっという間に過ぎる夏休みになるんだろう。
 でも、きっと、今までで一番楽しい夏休みになるだろう。

(了)
「ロンバケ」

2007.8.2

-Powered by HTML DWARF-