● ホメオスタシス(1)  ●

「ねえ、。今日、幸村くんのお見舞いに行くけど、どうする? 一緒に行かない?」
 梅雨時の湿っぽい空気の中、すずやかな声をかけてきたのは同じクラスの尾崎美紅だ。1年の時とそして3年になった今再び同じクラスの彼女と私は、何だか妙に気が合って仲が良かった。
 私は彼女の長い美しい指を見つめながら少しだけ考えて、そして返事をした。
「うん、行く。放課後、すぐ?」
「そう。行ける? じゃ、一緒に行こう」
 彼女はその手をひらひらと振ってみせて、自分の席に戻った。
 私が返事をするにあたって、少々考えた理由はこうだ。
 私は一人では精市の見舞いには行きたくない。かといって、テニス部の面々と大勢でわいわい行くのも嫌だ。
 美紅が行くということは、多分彼女がつきあっている柳蓮二と共にということで、柳はいつも美紅をテニス部のメンバーが大勢いる場に連れて行くことはない(美紅がそういったことを好まないので)。
 つまり、柳と美紅そして私の3人というこじんまりとしたメンバーで行くだろうわけで、私が精市の見舞いに行くにあたって、一番好ましい状況だからだ。
 そんな結果を出して返事をした後、窓際の席の私は、どんよりとした梅雨空を見上げながら、ダルいなーなんて考えてた。

「柳も一緒に行くんでしょ?」
 放課後、教室を出て校門に向かいながら、私はわかりきってることを美紅に尋ねた。
「うん」
 彼女も当たり前というように答える。
 私と美紅は、1年の時同じクラスになって、気が合う友達なんだということをお互いに知るまでそれほど時間はかからなかった。
 きっかけはたいしたことじゃない。
 1年の時、中学に上がって友達作りに必死なクラスメイトたちの中で、なんだか出遅れた感がありながらも、それほど焦る気にもならなかった私に、昼休み、ふと美紅が『チョコ、食べる?』と、キットカットをくれたのだ。
 私はそれを『サンキュ』とだけ言ってもぐもぐと食べた。
 美紅も、それほどがっついていろんな子としゃべる方じゃなかった。
 私たちはその時に、ここぞといろいろしゃべったわけじゃなくて、互いにキットカットを食べてるだけで。
 だけど、そういう距離感がここちよかった。おそらく美紅もそうだったのだろう。それから、私たちは自然と一緒に行動することが多くなった。

「待たせたな」

 私と美紅が校門のところで待っていると、柳が現れた。
「そんなに待ってない。私たちも今来たところだよ」
 私が言うと、柳はそうか、と言ってゆるく笑った。
 3人で駅に向かって歩き出す。
「幸村は、最近体調がいいらしい。早く治療を終えて、退院できるといいんだがな」
「そうだよね、夏には全国大会があるもんね。今年も立海優勝するに決まってるし。私は応援には行けないけど、優勝旗を見るの楽しみにしてる」
 美紅は淡々と、それでも嬉しそうに言った。
「美紅、いつから行くの?」
「夏休みに入ってすぐ。帰って来るのは、9月に入ってちょっとしてからかな」
 美紅は夏の間、短期留学でイギリスに行くのだ。
 フルートを習っている彼女は、大学では本格的に音楽留学をしたいと、今からその準備に余念がない。
「そうか、それは充実した夏になりそうだな」
 柳は優しい表情で彼女を見た。
 2年の頃からつきあっている二人は、とても似合いだと思う。
 いつでも冷静で何でも分かっている柳に、マイペースだけれど何でも自分の思うように行動する美紅。それぞれに完成された世界を持つ二人は、とても自然に楽しげに過ごしている。まるで、完璧な美しい二つの球体。
 私たちはそれぞれの夏の計画なんかを話しながら、精市が入院している病院に向かった。最寄りの駅から病院へ歩いていると、時間はちょうど面会時刻になる。エントランスを抜けて、病棟へ上がるエレベーターに乗った。6階の小児科病棟で降りる。
 最初にお見舞いに来た時、『精市、小児科なの!?』なんて驚いて笑ってしまった覚えがある。すると精市は『真田が小児科に入院させらてるっていうのよりは、だいぶマシだろう』なんて言って、私は更に笑ってしまったっけ。
「おや、部屋にはいないようだな」
 ナースステーションで記帳をした後、精市の病室に顔を出したけれど、部屋は無人だった。
「デイルームにいるのかも」
 私はそう言って、部屋の扉を閉めた。
「あ、じゃあ私はもう一度ナースステーションに行って、検査とかが入ってないか聞いて来る」
 デイルームに向かう途中、美紅はそう行ってナースステーションのところで足を止めた。
 私と柳はデイルームに向かい、そしてすぐさま精市を発見した。
 声をかけようとして、一瞬私の足が止まる。でも、それは本当に一瞬。私はすぐに足を踏み出した。歩き出しながら、ちらりと柳を見ると、彼は私を見て、そしてデイルームにいる精市を見て、それからまた私を見た。ほんの一瞬の出来事。
「精市、元気そうだな」
 私が声をかけるより先に、柳が一歩踏み出した。
「ああ、柳、それに
 振り返って嬉しそうに笑う精市は、一人ではなかった。
「あっ、幸村くん、友達? じゃ、私はこれで」
 幸村の隣から立ち上がって私たちに笑いかけるのは、腕に装具をした女の子。ひまわりの花だとか、シシリアオレンジだとか、そんなものを連想させる、とても健康的なかわいらしい子だった。入院中で健康的っていうのもおかしな話だけど、とにかくそういった生命力にあふれた子だ。
「うん、じゃあまた、夕食の時に」
 精市はとびきりの笑顔を彼女に向けて、手を振った。
 私はちらりと彼女の後ろ姿を眺める。
 彼女を見かけるのはこれが初めてではない。ここ数回、精市の見舞いに来ると、大概彼女と話してることが多かった。多分、精市は彼女を好きだろう。そういったことが、一目で伺える空気だった。
「美紅も一緒なんだろう?」
「ああ、ナースステーションに寄っている。じきにやって来る」
 彼の言葉と同時に、美紅が手を振ってやってきた。
 私たちはデイルームのテーブルを囲んで座った。
 話すのは他愛ないことばかり。
 学校のこと、授業のこと、テニス部のこと、夏休みのこと。
 けれど、精市とこうやって他愛ないことを落ち着いて話せるようになるにはしばらくかかったように思う。
 いつも自信たっぷりで何でもできて、強い子だと思っていた彼が病気で倒れるなんて信じられなかったし、それは何より本人が一番だったろう。きっと、彼は自分で自分を認識していたそのイメージと、病床での自分のイメージのギャップに、しばし苦しんだと思う。
 そんな頃は、こうやって私たちにとっては当たり前の日常……学校や部活のことを話すのもなんだか憚られたし、けどそうやってまるで腫れ物に触るようにする私たちの態度にも、彼はいらだっただろう。
 今の彼はそういったことを乗り越えて、前よりも更に強くなったように感じる。精市はやっぱりすごいな。
「じゃあ、美紅はイギリスに行く準備で忙しいんだな」
「短期だからビザもいらないし、そんなに準備は大変じゃないよ。でも、初めてのことだからいろいろ緊張する」
 美紅はフルートのケースをいじりながら笑った。
「夏の間、美紅がいないんじゃ柳が淋しいかと思ったけど、よく考えたら俺たちも全国大会で忙しいから、美紅がいてもろくに遊びに行けないだろうな」
「精市がそういう練習スケジュールを組むんでしょ」
 私が言うと、精市は悪戯っぽく笑った。
「あ、幸村くん、私、そろそろフルートの調整に行かないといけないから、これで失礼するね」
「そうか、もうそんな時間か」
 時計を見て、柳も立ち上がる。
「じゃあ、柳。ジャッカルに、くれぐれも赤也をよろしくと言っておいてくれ」
 精市の言葉に、柳はくくくと笑って肩をすくめた。
「ああ、わかった」
「じゃあね、精市」
、今日はありがとう。おじさんとおばさんにもよろしく言っておいて」
「うん、精市、結構元気そうだったって言っとく」
 私たちは彼に手を振って病棟を後にした。
 
 病院のエントランスで、バスに乗るという美紅と別れた。
 私と柳は電車で帰路についた。
「精市、だいぶ穏やかに落ち着いたみたいでほっとした。前はやっぱりお見舞いに行っても、ちょっとピリピリしてたもん」
「そうだな、あいつは強い男だ。自分なりに、病に取り組むこころづもりがはっきりしたのだろう」
 私はひとつ、大きな深呼吸をした。
「そういえば、最近お見舞いに行くと、いつもあの子と話してるよね。腕に怪我をした後みたいな女の子」
 そして、なんでもないように言う。
「そうだな、俺たちが行く時もいつも一緒にいるところを見かける」
 彼も、さらりと言った。
「きっと、精市、あの子が好きなんだね。そんな感じがする」
 電車のつり革を持ったまま、柳は私を見た。特に表情は変えない。
「……そうだろうな。彼女の、太陽の匂いのするような雰囲気が、精市をひきつけたんだろう」
 淡々と言った。
 私と精市の関係は、簡単に言うと近所に住む幼なじみ。が、厳密に言うと、もっと曖昧な関係だ。子供の頃から友人同士だった私たちは、妙に距離が近くて、一時期は肉体的な関係を持っていた。もちろん、お互いに気持ちを告白し合うなどという儀式などないまま、曖昧な始まりをして、そして精市がテニスで忙しくなるとともに次第に私たちはそういった行為をすることもなくなるという、曖昧な幕引き。
 ひとつ言えることは、私たちの間にきちんとした恋愛関係は成り立っていないし、成り立っていた時もないということだ。
 私は自分が精市をどう思っていて、どうしたいのか、明確な気持ちがわからない。そして精市が私をどう思っているのかも、わからない。
 わからないけれど、もしかしたらいずれ私と精市は、きちんとした恋愛関係を築くこともあるかもしれないと、そういった曖昧なビジョンを持ったまま過ごしていた。
 が、精市があのひまわりみたいな女の子といるところを見て、それはもうないということを、ここ最近の私は思い知ったのだ。
 精市が、あんなにわかりやすく激しく恋に落ちるということを私は知らなかった。
 私は精市に恋をしていたわけではないと思う。
 けれど、そういう予感がなきにしもあらずだったわけで、精市の恋に動揺を隠せない自分に、このところどうも嫌気がさしていたのだ。
「……?」
 柳の声で、私ははっと我に返る。
 つい、つり革から手を放した瞬間、電車が減速して私の体がふらつき傾いた。
「大丈夫か? もう駅に着くぞ」
 柳が、よろめいた私の背中を支えてくれる。近づくと、彼からはかすかな麝香の匂いがした。
 私の気持ちの揺れが伝わってしまったようで、ひどくきまりが悪い。
「あ、うん、ありがと」
 電車を降りて、駅の改札を抜けながら、私は必死に話題を探す。
 自分で言い出しておきながら、これ以上は精市の話をしたくなかった。
「そういえば、鎌倉文庫のナントカっていう古い雑誌、うちの書庫にあるから、勝手に見ていいってお父さんが言ってた」
 私はふと思い出して、そんな話題を出す。
「なに、本当か?」
 柳は意外なほど、食いついてきた。これ以上精市の話はしなくてよさそうだ、と思うと私はほっとする。
「うん、多分ほとんどそろってるって」
「『人間』の創刊号からあるのか?」
「ええ? いや、私はわかんないよ。自分で見てみて」
 うちは両親とも大学の教員で、父親は文学を、母親は歴史を専攻している。柳は、そういった本を読むことが好きらしく、時々うちの書庫の本を見に寄るのだ。
「そうか、では早速今日、寄らせてもらおう」
 柳は遠慮もなくそう言って歩を早めた。私は急いで彼を追う。
 
 私の自宅に到着して、門を通って玄関の鍵を開ける。
 大学に勤める両親の帰りはいつも遅くて、帰ってきて一人で過ごすことなど私は慣れっこだった。
 古い家屋の廊下を抜けて、書庫に向かう。
 書庫の隣が私の部屋。
 父親と同じく、文学の研究をしていた祖父が使っていた部屋を、私が使っている。子供の頃、よく祖父の部屋で遊んで、とても愛着があったから。もちろん、その祖父は今も健在で、祖母とともになぜかオーストラリアに住んでいる。
 私が自分の部屋に荷物を置いていると、柳は勝手知ったるように書庫の扉を開けてライトをつけた。
「ええとね、こっちの方に置いてあるって」
 私はあわてて書庫に入って、柳を奥に案内した。
 書庫はむっとした熱気がこもっていて、さっきスイッチを入れた空調がはやく効いてくれることを祈るばかり。
「ほら、ここ。あ、この『人間』ってやつ?」
 ふるぼけた雑誌が並べてある書架を指すと、柳はしゃがみこんで丁寧に1冊を取り出した。
「ああ、そうだ。これを見てみたかった。いいのか」
「うん、柳は本を丁寧にあつかうから、何でも見ていいって」
 彼にそういって、私は中腰の姿勢からぺたんと床にお尻をつけて書架にもたれかかった。
 あとは柳は勝手に本を見てるだろう。
「これが、三島由紀夫の作品が掲載された号だな、さすがほとんど揃っているな」
 柳は満足そうに、いろいろつぶやきながら雑誌を手に取っている。
 私は実はこういう文学ものにさして興味はない。
 ただ、この書庫にいるのは落ち着くから好きだった。
 子供の頃、精市と一緒に書庫でかくれんぼをして、そして親に怒られたっけ。書架に挟まれたりしたら危ないだろう、という理由で。
 そんなことを思い出すと、すっかり頭から追いやっていた精市のことがまた蘇ってきた。
 私の部屋で、精市と初めてセックスをしたんだったな、とかそんなこと。
 どうして、そういうことになったのかはよく思い出せない。けど、私は性的なことへの抵抗感を持ちながらも、でも精市とだったらしてみてもいいかなという興味があって、まあそんな気持ちだったように思う。多分、精市も初めてだったろう。
 あーあ、こんなこと別に思い出したくないのに。
 隣で熱心に本の頁をめくる柳の気配を感じながら、私はため息をついた。
 一体どうして私は、こんなちょっとしたことで動揺して揺れて、なかなか元に戻れないのだろう。柳や美紅は、自分自身の道筋がしっかりしているから、何があってもすぐに自分自身に戻る。決して揺れない。揺れてもすぐに戻る。
 私ときたら、物理の法則を無視して動き続ける振り子みたい。
 そんなことを思いながらはっと顔を上げると、柳と目が合った。
 文字通り、目が合ったのだ。
 いつも糸のように細い目の柳が、珍しく目を開いてじっと私を見ていた。
「……なに?」
 ちょっと驚いて問うてしまう。
 ありえないことではあるけど、今、私が思い出していたことを見透かされていたりしたらどうしよう、と少々動揺しながら。
は……精市を好きだったか?」
 そして、豪速球な質問。
「……なんでそんなこと聞くのよ」
 私はため息。
が、揺れているように見えたからだ」
 柳は本当に無遠慮だ。それに、どうしてこう、物事に白黒つけたがるんだろう、この人は。
「……別に」
 別に、っていう言葉は便利だ。なにもかも曖昧にやりすごせる。
 柳はしゃがんだまま、雑誌を書架に戻した。
 私を見たまま。
 書庫の空気が揺れたような気がする。
 柳の、あの麝香の甘い香りがふと私の鼻孔をくすぐったから。
 そういえば、時々部屋で香を焚くのだと言っていたっけ。そんな香りが常に彼にしみ込んでいるのだろう。
 麝香の香りは、電車の中でふれた柳の体をリアルに思い出させる。
 目の前、すぐ近くにいる彼の体温を。
 危険。
 私の胸の奥は、そう信号を出した。
 私が、柳が、危険というのではない。
 この空気が危険だ。
 だって、理科で習った。
 地球上の物質はすべて、人間同士、物体同士、万有引力が働いているわけだけど、それはとても小さなもので無視できる程度の引力だって。ただ、地球という物質があまりに大きいため、地球と私たちの間で働く引力はやけに強くて、私たちは地球にしばりつけられているのだって。
 なのに、今、私と柳の間にはひどく強い引力が働いている気がする。
 こんな空気は、危険だ。
 柳は私を見たまま。
 さっき私が投げやりにつぶやいた『別に』という言葉が、まだこのあたりの空気をさまよっている。
 投げやりで、甘くて、引力の働くこの空間は危険だ。
 そして、言葉なんか何も発しないのに、どうしてこんな時、私たちは互いの考えがわかってしまうのだろう。
 柳は引力に抗うことをやめたようだ。
 書架にもたれかかっている私にゆっくりと、近づいた。
 蒸し暑い書庫の中、私の背中には一筋、汗が流れた。
 彼は片手で私の髪に触れながら、迷いも見せずに私にくちづける。
 驚くほどにその流れは自然で、私は一切の抵抗を示す機会を持てない。
 彼の唇の熱を感じたと同時に、私も唇を開いて舌をからめた。
 ひどく気持ちがいい。
 私たちは幾度も息継ぎをしながら、時間をかけてキスをした。
 キス、あなどるなかれ。
 粘膜と粘膜のふれあい。
 いやらしい。
 こんな貪るようなキス、セックスをするのとかわらない。
 そんなことを思いながら、すっかり体に力が入らなくなっていた私はいつしか書庫の床に横たわり、柳に覆いかぶさられながらキスを続けていた。
 キス以外のことは何もしていないのに、私の脳はおそろしく快感をキャッチしたようで、舌をからめあいながら、ふと柳の指が私の指に触れた瞬間、私はあっという間に達してしまった。
 びっくり。
 キスしかしてないのに。
 キスをしていただけていってしまったなんて、恥ずかしすぎる。
 私の反応に気づいたのか、柳は唇を離して体を起こした。
「……鎌倉文庫、また来た時に改めて見せてもらおう」
 それだけを言うと立ち上がり、口元をぬぐった。
 私も深呼吸をして、のろのろと体を起こす。
 ようやく空調のきいてきた書庫はそれでもまだ暑くて、私のシャツはじっとりと汗ではりついている。
 立ち上がった柳は、私に手をさしのべた。
 それを無視する理由もなくて、私は彼の手を取り、引き起こされた。
 長い指、大きな手。すこし、ひんやりしている。
 小さな子供の頃、母親に『お母さんの目の届かないところにいっちゃダメよ』なんて言われて、ちらちらと母親を振り返りつつ遊びに夢中になった。
 どのあたりまで離れても大丈夫か。
 これくらいまでなら離れても、まだ戻れる。そうやって距離感をはかりながら。
 私と柳は手をつないだまま書庫を出た。
 書庫を出ると、どちらからともなく手をはなす。
 まだ、戻れる。
 さっきの書庫での出来事は、逢魔が時の夢。
 
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2009.7.19

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